操作マニュアルについて
操作マニュアルを誰が制作していますか? 「設計担当者が操作マニュアルもつくっています!」というメーカー様が実に多く見受けられます。しかし設計担当者は自身が携わった製品を知り尽くしています。そこでユーザーが「何が分からないのか、分からない・・」という状況が生まれ、操作マニュアルや取扱説明書を作ろうにも、ユーザー目線で制作にとりかかることは中々難しいということになるのです。
設計担当者が作成した事例
・操作手順が明確に記述されていない。
・「バーコードを読み取ります」という記述箇所において、具体的なイメージが掲載されていない。
弊所で作成した事例
・操作手順を明確に記載した。(番号付き矢印)
・バーコードを読み取るイメージをイラスト化して掲載した。
些細な差異かも知れませんが、初見で操作マニュアルを読むユーザーにとっては大きな違いと言えるのです。
分かりやすい操作マニュアルとは?
製品の操作方法が間違いなく漏れなく記述されていれば、とりあえず操作マニュアルとしては合格です。
しかしできれば「分かりやすく」「読みたくなる」ような誌面構成にした方がベターであることは言うまでもありません。弊所で制作した「分かりやすさに拘った」事例をご紹介します!
・余計な文章は記載しない。
・イラストはカラーで描き、デフォルメせずに実物を忠実に再現する。
・特に海外向けでは文字説明よりも詳細な絵図やイラストを多用する。
・絵図は配線コードや設置状況などもデフォルメせずに描く。
それから、日本語➡多言語への翻訳は、翻訳アプリなどでも対応できますが、万が一のことも想定し、ネイティブのライターが翻訳作成した方が安全です。
・画面内のどこにあるボタンをクリックするか明確にする。
・画面内のどこにあるアイコンを確認するのか明確にする。
いきなりボタンやアイコンを拡大して説明に入らず、必ず画面全体を示して記述をします。
左側は通常の取扱説明書で「機器のお手入れ」について説明したページです。 右側は同じページから抜粋して拡大表記した資料です。同等の内容であっても表現のしかたによって、見え方・伝わり方などは大きく変わります。どちらが理解しやすく、読もうという気になるかは一目瞭然です。
上記事例のように、「操作」と「現象」を分離して記述すると理解し易い文章になります。
1「----」ボタンをクリックする
〇〇〇〇画面が表示されます。
2「----」ボタンをクリックする
〇〇〇〇ダイアログが表示されます。
3「----」ボタンをクリックする
〇〇〇が更新されました。
しかし下記のような記述ではユーザーが混乱する可能性があります。
「----」ボタンをクリックすると〇〇〇〇画面が表示され、次に「----」ボタンをクリックすると○○○○ダイアログが表示するので最後に「----」ボタンをクリックすると○○〇が更新されます。
「操作」と「現象」が混同していて、分かり難い文章となっています。ひとつのセンテンスにまとまるため、ページ数の節約にはなりますが、ユーザーが理解し難い操作マニュアルとなってしまえば、元も子もありません。
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色弱と呼ばれる方々は日本国内ではおよそ320万人以上いると推定されています。男性で20人に1人、女性では500人に1人の割合です。人口比の割合ではC型(一般色覚)95%に対してD型(色弱)3.5%、P型(色弱≒特に赤色が見えにくい)1.5%となります。さらに欧米ではこの割合はもっと高くなっています。海外からの渡航者も増加の傾向にある為、国内の公共施設などではますますカラーユニバーサルデザイン対応が必要になってくると思われます。